字を書き写すことが苦手な子への教え方 コグトレ#7
今日は「書き写す力」について。
黒板の文字をノートに書き写すのに
時間がかかってしまう子ども。
低学年のクラスには必ずいます。
そこに時間がかかると、
・子どもは書き写すことに精いっぱい
・周りの子どもを待たせてしまう
など、あまりいいことはありません。
以前の私はそれを解決するために
とにかくたくさん書かせていましたが、
今は違います。
「書き写す力」にも
いくつかの段階があり、
それぞれに合った指導法があります。
コグトレ実施方法
・教材は「漢字コグトレ1年生」
・1日に2種類の問題(全19種類)
・毎日の放課後10~15分
・対象は約10名
コグトレを実施したら、
毎回点数を記録してグラフ化。
コグトレとは?↓
漢字コグトレとは?↓
グラフの見方
グラフの見方を、Aさんを例に説明します。
※個人情報に配慮して、
実際の点数を載せてはいません。
縦軸が正答率、
横軸は問題ごとの身に付けさせたい力。
棒グラフはAさんのテストの正答率、
折れ線グラフは全体の平均正答率。
正答率と平均正答率とを比べることで、
その子の傾向を考えることにしました。
頭に文字を描けないDさん
※個人情報に配慮して、
実際の点数は載せていません。
ノートに黒板の文字を
書き写すことが苦手なDさんは、
⑨⑩の正答率が平均を下回っています。
下の表を見てもわかるように、
⑧~⑩は「写す」問題です。
問題例がないと伝わりづらいですが、
⑧は文字を見ながら写す力を問う問題で、
⑨⑩は文字を見ないで写す力を問う問題です。
つまりDさんは、
文字を見ながら写すことはできるけど
文字を頭に思い浮かべて写すことは苦手
だということです。
よってDさんが文字を早く書き写すことが
できるようになるためには、
コグトレの⑨⑩の問題に取り組ませて
鍛えてあげることが必要になります。
問題例
漢字コグトレの問題はネット上に
サンプルがないので見せられませんが、
文字を見ながら写す力をつける問題
https://www.miwapubl.com/upload/book_files/9784895905060_sample1.pdf
文字を見ないで写す力をつける問題
https://www.miwapubl.com/upload/book_files/9784895905060_sample2.pdf