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集中力が続かない子への教室でのかかわり方

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休校中、保護者は相当参っています。

毎週各家庭に電話を掛けているのですが

電話の向こうからそれが伝わってきます。

 

保護者の大きな悩みの一つが

子どもが学習に集中できない

ということ。

 

課題が悪いという可能性は一旦おいて

教室にいるときよりも、

なぜ自宅だと学習が進まないのか

を確かめるために

教室での指導法を振り返ってみました。

 

一般的に注意力や集中力に欠けると

いわれるADHD傾向の子には

脳の神経細胞との間にある繋ぎ目

「シナプス」にドーパミンと

ノルアドレナリンがあまり出ません。

 

ドーパミンは 元気・注意力・

集中力・ワーキングメモリー

に関する物質です。

 

ノルアドレナリンは

注意力・意欲・生存に関わる緊張感

に関わる物質です。

 

ドーパミンとノルアドレナリンを

強化するためには次のことが

必要だと言われています。

 

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具体例を挙げると、漢字ドリルでは

①音読

②なぞり書き 

③書き順を言いながらなぞり書き

④空書き

⑤1ミリもはみ出さず鉛筆でなぞる

⑥丁寧にすべてのマスを埋める

このように

変化をつけて色々な活動をしていました。



また、空書きの中でも

あごで字を書くあご書きとか

ゆっくり書くスロー書きとか

ピカピカ言いながら書いて

最後にピカの数を数えるピカチュー書とか

楽しみながら変化をつけていました。

 

よくやられている方法ですが、音読では

・追い読み・・・教師に続いて

・交代読み・・・教師や隣の人と交代で

・ペア読み・・・ペアと声を合わせて

・向かい合い読み・・・ペアと向かい合って

・15秒早読み・・15秒でどこまで読めるか

・グループ対抗早読み

 

このように

1つの方法だけでは飽きるので

色々な読み方をさせていました。

 

今例に挙げた漢字ドリルや音読のように、

基本的にどんな活動でも運動を取り入れたり

変化をつけるということをやっていました。

 

何秒で書きます、何秒で読みます

時間を制限したり

 

子どものそばに行ったり声掛けをしたりして

緊張感をもたせたりしていました。

 

ここまでで気付いたことがあります。

集中力が続かない子に対して

これまでとっていた手法は

ほとんど教師ありきででした。

 

こういうことをやって

やっと集中できていた子どもたちが

自宅で集中力が続かないのも

無理はないよなあと思う一方で、

 

こういうことをしなければ集中できない

子供にしてしまった自分にも

責任があるのかなとも思っています。

 

今回のコロナは自分の教育観を大きく

変えるきっかけとなっています。