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なぜMelbourneは多民族・多文化社会なのか

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2013.7.17

オーストラリア
には数多くの民族が存在します。
 
その理由にはかつて起こったゴールドラッシュ
政府が行った移民政策などが挙げられます。
治安、環境、生活水準がよい為に数多くの不法移民者も存在します。

ちなみに、出身国ごとの構成比はこのようになっています。(2013年当時)
1.オーストラリア(74%)
2.イギリス(5.4%)
4.中国(1.4%)
5.インド(1.1%)
6.イタリア(1.0%)

7.ベトナム(0.9%)

8.フィリピン(0.7%)
9.ギリシャ(0.6%)
10.南アフリカ(0.6%)
・・・・
27.日本(0.2%)
http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/pdf_248/04_sp.pdf

データだけ見るとオーストラリア人がとても多いように見えますが
オーストラリア人でもルーツがアジアだったりアフリカだったりする人も大勢です。
また、国民として数えられていないけれど住んでいる人も大勢居るので
データ以上に多民族国家のようです。

そして、メルボルンの特徴は
様々な国の人々が独自の文化を残しつつ生きているということ。

色々な国のコミュニティがあったりして、
それぞれの宗教や風習をそのまま残して生きているそうです。

目に見えるものでは、街のいたるところにある○○人街。
中国人街、イタリア人街、ベトナム人街、ギリシャ人街・・・
オーストラリアに居るはずなのに、完全に異国の雰囲気を感じます。

また、日本料理レストランや中華料理レストラン、韓国料理レストランなども
メルボルンに住む皆がそれらを楽しむためというよりは
メルボルンに住む各国の人々が自国の料理を楽しむためにある気がします。
それぞれのレストランはそれぞれの国の人で埋め尽くされているからです。笑
やはり皆自分の国の「食」が一番みたいです。


しかしこれはオーストラリアの話ではなく、メルボルンの話です。
ゴールドコーストブリスベン、バンダバーグでは、これほどまで「多民族」を感じることはありませんでした。

では、なぜメルボルンではこれほどまでにそれぞれの国の文化が色濃く残っているのか。


恐らく「多文化主義法」が関係しているのではないでしょうか。

多文化主義とは、異なる文化を持つ集団が存在する社会においてそれぞれの集団が「対等な立場で」扱われるべきだという考え方または政策のこと。

シドニーのあるニューサウスウェールズ州そしてメルボルンのあるビクトリア州では
この多文化主義を法律で定めているそうです。
(連邦制をとっているオーストラリアでは、州によって法律が異なったりします。)
http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/pdf/358.pdf

オーストラリアという枠組みから外れない程度に様々な国の文化、言語を政府が積極的に保護しているようです。

連邦制をとるオーストラリアでは、州政府の持つ力はとても大きいです。
その州の法律によって多民族による多文化が保護されているとなれば、
オージーも異文化を許容しやすくなるし、移民の人々も自国の文化を残しやすくなるのではないかと思います


様々な国の人々が居て、それぞれが独自の文化を残しつつ生きているメルボルン
オーストラリアに居ながらにして、色んな国の空気を感じることができる面白い街です。