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話を聞くことが苦手な子への教え方 コグトレ#5

「宿題に飽きた小学生」の写真[モデル:ゆうき]

これからしばらく、

漢字コグトレの実施による

分析結果、私の考えを書いていきます。

※あくまで私の考えです。

 

 漢字コグトレとは?↓

suteacher.hatenablog.com

 

今日は「聞く力」について。

 

私は以前、話を聞くのが苦手な子に

注意力や集中力を持続させるための技

授業中に駆使していました。

 

例えば手を叩いてみたり、

声に抑揚をつけてみたり、

子どもたちに活動させてみたり。

 

しかしコグトレを実施したことで、

「話を聞くのが苦手な子」には

注意力や集中力以外にも原因があるのでは

と考えるようになりました。 

 

 

 

 

コグトレ実施方法

・毎日の放課後10~15分

・1日に2種類の問題(全19種類)

・対象は10名

コグトレを実施したら、

毎回点数を記録してグラフ化しました。

 

 

グラフの見方

グラフの見方を、Aさんを例に説明します。

※個人情報に配慮して、

実際の点数を載せてはいません。

f:id:suteacher:20200517170006p:plain

 

縦軸が正答率

横軸は問題ごとの身に付けさせたい力です。

棒グラフはAさんのテストの正答率

折れ線グラフは全体の平均正答率です。

 

Aさんの正答率と平均正答率と比べることで、

その子の傾向を考えることにしました。

 

 

Aさん「注意力・集中力に課題」

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①②③の正答率が平均を超えています

 

Aさんは授業中の指示や説明を

聞き逃すことが多々あります。

 

結果を見ると聞く力はあるので、

やはり

注意力・集中力に課題があるのではないか

と考えられます。

 

よって、

教師がAさんを集中させることができれば

聞き逃しは減るのではないかと考えます。

 

Bさん「聞く力に課題」

次にBさんの結果です。

※個人情報に配慮して、

実際の点数を載せてはいません。

f:id:suteacher:20200517171255p:plain

Aさんとは逆に、

Bさんは①②③の結果が低いです。

 

Bさんも授業中の指示を

聞き逃すことが多いです。

 

結果を見ると

それは集中力・注意力の問題だけでなく、

そもそも聞き取る力が弱いのではないか。

 

聞く訓練をする必要があると考えました。

 

 

2人の結果から考えたこと

2人とも、話を聞くことが苦手な児童です。

 

しかしコグトレの結果から、

Aさんは注意力や集中力に

原因があるのではないか。

 

Bさんは聞く力に

原因があるのではないか。

 

苦手なことは同じでも原因は違うのではないか

というのが私の考えです。

 

原因が違えば、アプローチも変わってきます。

Aさんには授業中に集中させること、

Bさんには聞く力を鍛える時間を

つくってあげることが必要です。

 

課題には様々な原因があり、

それぞれに適したアプローチがあることに気付きました。

 

 

問題の例

【ルール】

・先生が読む。

・動物の名前が出たら手を叩く。

・各文の始めの言葉を紙に書く。

・この問題では、「去年」「赤い」が

 書けたら正解。

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ここから見られます。↓

https://cog-tr.net/wp-content/uploads/2020/04/saisyotopon-1.pdf