話を聞くことが苦手な子への教え方 コグトレ#5
これからしばらく、
漢字コグトレの実施による
分析結果、私の考えを書いていきます。
※あくまで私の考えです。
漢字コグトレとは?↓
今日は「聞く力」について。
私は以前、話を聞くのが苦手な子に
注意力や集中力を持続させるための技を
授業中に駆使していました。
例えば手を叩いてみたり、
声に抑揚をつけてみたり、
子どもたちに活動させてみたり。
しかしコグトレを実施したことで、
「話を聞くのが苦手な子」には
注意力や集中力以外にも原因があるのでは
と考えるようになりました。
コグトレ実施方法
・毎日の放課後10~15分
・1日に2種類の問題(全19種類)
・対象は10名
コグトレを実施したら、
毎回点数を記録してグラフ化しました。
グラフの見方
グラフの見方を、Aさんを例に説明します。
※個人情報に配慮して、
実際の点数を載せてはいません。
縦軸が正答率、
横軸は問題ごとの身に付けさせたい力です。
棒グラフはAさんのテストの正答率、
折れ線グラフは全体の平均正答率です。
Aさんの正答率と平均正答率と比べることで、
その子の傾向を考えることにしました。
Aさん「注意力・集中力に課題」
①②③の正答率が平均を超えています。
Aさんは授業中の指示や説明を
聞き逃すことが多々あります。
結果を見ると聞く力はあるので、
やはり
注意力・集中力に課題があるのではないか
と考えられます。
よって、
教師がAさんを集中させることができれば、
聞き逃しは減るのではないかと考えます。
Bさん「聞く力に課題」
次にBさんの結果です。
※個人情報に配慮して、
実際の点数を載せてはいません。
Aさんとは逆に、
Bさんは①②③の結果が低いです。
Bさんも授業中の指示を
聞き逃すことが多いです。
結果を見ると
それは集中力・注意力の問題だけでなく、
そもそも聞き取る力が弱いのではないか。
聞く訓練をする必要があると考えました。
2人の結果から考えたこと
2人とも、話を聞くことが苦手な児童です。
しかしコグトレの結果から、
Aさんは注意力や集中力に
原因があるのではないか。
Bさんは聞く力に
原因があるのではないか。
苦手なことは同じでも原因は違うのではないか
というのが私の考えです。
原因が違えば、アプローチも変わってきます。
Aさんには授業中に集中させること、
Bさんには聞く力を鍛える時間を
つくってあげることが必要です。
課題には様々な原因があり、
それぞれに適したアプローチがあることに気付きました。
問題の例
【ルール】
・先生が読む。
・動物の名前が出たら手を叩く。
・各文の始めの言葉を紙に書く。
・この問題では、「去年」「赤い」が
書けたら正解。
ここから見られます。↓
https://cog-tr.net/wp-content/uploads/2020/04/saisyotopon-1.pdf