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特別な支援教育が受けられるかどうかは、関わる大人によって変わる

この資料については、今日で終わりです。
通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」文部科学省(2012)
 
 

はじめに・結果

昨日、一昨日の記事に書きました。↓

suteacher.hatenablog.com 

 

会議における本調査結果に対する考察

 (気になったところのみ抜粋)

 

学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒以外にも困難があり、教育的支援を必要としている児童生徒がいる可能性がある。

 

・低学年では、学習面や行動面の問題は見えやすいが、高学年になるにつれて様々な問題が錯綜し見えにくくなる可能性がある
 
・学習面又は行動面で著しい困難を示すとされ、かつ、校内委員会において特別な教育的支援が必要とされた児童生徒の割合が、約18%にとどまっていることは、各教員が個別に工夫しつつ特別支援教育に取り組んでいる一方で、個別の配慮・支援が必要なすべての児童生徒について、各学校の校内委員会が支援の必要性の判断に関与していない可能性がある

 

・授業時間内に教室内で個別の配慮・支援を行うことについて、児童生徒の実態把握は行っているものの、指導方法については、教員が十分に理解できていない可能性がある
 
 
・通常の学級においては、学級規模を小さくすることや複数教員による指導等の指導方法の工夫改善を進めることが必要である。
 

感想

児童生徒が特別な教育支援を必要とするかどうかは、担任をはじめ関わる先生に委ねられることが多いです。その子の能力は変わらないのに、関わる大人によって特別な教育支援を受けられるかどうかが変わるというのは、やはり受けられなかった子がかわいそうだと感じてしまいます。

 
また、学年が上がるにつれ様々な問題を解決できるようになったから問題がみえにくくなったかというとそうでもなく、高学年になるにつれて様々な問題が錯綜し見えにくくなる可能性があることも難しい問題だと感じました。適切な支援を受けられないまま学年が上がり、何もかもついていけなくなった子供もたくさんいます。
 
学級規模を小さくすることは多くの問題を解決することができるうにも思えますが、やはり教員の数の問題からして難しいのでしょうか。