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オーストラリアに住むアボリジニとは何か?

かつて『アボリジニ』に白人社会の食事が与えられたとき…歯の状態は ...

2013年6月11日

 

ファームに新しくタイ人がやってきました。

どう見ても40歳くらいのおじさんです。

「何歳?」と聞くと、「22歳」と言いました。

さらに「ワーホリビザを使ってオーストラリアに来た。」と言ってのけました。

なんでもありです。

 

仕事中に、ポケットに入れていた

アボカドを切って分けてくれました。

結構いい奴です。

 

これからしばらくは、

アボリジニについて。

 

この記事では、

今のオーストラリアを形作ったのは

囚人たちだったということを書きました。

しかしこの爆発的な経済発展は、

ある犠牲の上に成り立っていたものでした。

それは「アボリジニ」の人々です。

今日はアボリジニとは何か?についてです。

 

 

起源

12万年ないしは5万年前に他の大陸から

移住してきた。(未だ議論中)

 

生活

○家を持たず、移動を繰り返して生きる。

○農耕、放牧をしない。

○男性がブーメランや槍で動物を捕まえ、女性は植物や魚を採る。

○文字を持たない。⇒アボリジニアートが生まれた。

 

社会

○500ほどの部族、200以上の言語。

○一夫多妻制。

3歳から子供だけの生活空間で年長の子供から基本的な生活習慣を学ぶ。

5歳から子供同士で狩りや踊りの真似事で遊びながら部族の社会性を身に着ける。

○10歳で成人の儀礼を行う。

○アボリジニの男は「ドリーミング」を学び、より多くの儀式へ参加することで自らの社会的地位を高め、更により多くの部族を知ることや部族間の異なる言葉をより多く話せることが自慢だったと言われている。

 

ドリーミング

アボリジニ独特の思想体系。

彼らの神話、伝統、儀式、習慣、全てが「ドリーミング」。

祖先から受け継いだそれらを、

「ドリーミング」という物語として

今も伝えている。

 

思想

「空と大地の神が世界を作り、

私たち人間が生まれ育った大地は

家族が暮らす大きな家。」

という概念が根底にあり、

自然界と調和して生きる、

自然への畏敬の念を忘れずに

暮らすことこそが、

本当の幸せをもたらす。

 

感想

調べてみると、かなり独特の文化を
形成していたことがわかりました。
 
彼らが住むのは砂漠の辺境地帯。
普通の人間ならとても住めないような
厳しい自然環境の中です。


その厳しい自然環境へ故意に

手を加えることもなく生きてきた人間が、

アボリジニでした。


一見、何もないように見える大地から

芋を見つけて掘り出し、特別な木を見つけて

そこから噴出す水を飲む。

 

自然には暮らすための何もかもが揃っている

それが彼らの考え方なのだそうです。

家を作り、服を着て、農耕し、

放牧し、工場で生産を伸ばし、

店や会社を持ち、娯楽を増やし、

自然を完全に作り変えてしまった

私たち現代人とは間逆の存在なのです。